豊かな窓

query_builder 2022/08/23
設計
豊かな窓

確かにアルミ・樹脂で出来た窓は素晴らしい製品です。一昔前の木の枠で作られた窓とくらべれば一目瞭然。雨は吹き込みませんし、隙間風も入りません。虫も入ってこなければ、開け閉めもスムーズ。なにより圧倒的に価格が安い。ここまで言われて、木の枠で出来た木製サッシにしたいと考える人はよほどの変わり者かもしれません。けれど、その人は誰よりも木造住宅に住む資格のある、愛すべき変わり者といえます。

窓から外を眺めたとき、枠がアルミや樹脂の窓と木の窓では見える風景が変わってきます。分かる人には分かるこうした感覚こそ、木造住宅では大事にしたいものです。高性能がすべてに優先する家なんて、なんだか面白くないですよね。

ある建て主は、どうしても木製サッシをつけたいという願望を断ち切れず、あらゆるデメリットを承知のうえで一カ所だけ木製サッシにする道を選びました。南斜面の高台にある敷地から遠く筑波山まで眺められるリビングの窓を木製サッシにしたのです。もとより自然豊かな風景でしたが、木製サッシにしたことで周りの緑がより青々と繁っているように見え、やはり木製サッシにしてよかったと、その建て主は幸せを噛みしめていました。

最近は、木製サッシの既製品もバラエティー豊かになっており、性能もずいぶん上がっています。使用している木は厳選され、米ヒバなど腐りにくい樹種が使われています。水はけをよくし、常に乾燥した状態が保てるような工夫も随所に見られます。簡単に腐ってしまうことはまずないでしょう。もちろん、日頃の点検やメンテナンス、窓の開閉をまめに行い、雨が降った後に水気を残さないなどのひと手間は必要です。コストは、アルミ・樹脂サッシの2~3倍といったところでしょうが。ちょっと値が張るのがたまにキズですが、一カ所だけでも木製サッシにすれば、風合い豊かな木の家の完成度も満足度も想像以上に高まるに違いありません。

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