土の性質

query_builder 2022/02/28
エコ
土の性質

外気温(地表の温度)と地中の温度差は、土が持つ2つの性質から発生しています。土には「断熱性」があるため土の中は冷え込みません。その証に、カエルやヘビ・クマなどが土の中で冬眠しています。次に、土には「ゆっくりと熱を伝える」性質があり、夏の時期に太陽からの強烈な日射により地表面が温められると、その熱は ゆっくりと地中深くへと伝わっていきます。この2つの性質によって、たとえば地下5メートル程度では、1年を通じて15~18度の安定した温度(地温)になっています。おもしろいのは、夏の日射で温められた地面の熱が、半年かけてゆっくりと地中深くに蓄熱されます。こういった自然の摂理からなる恵みを巧みに利用した「高性能住宅」をおすすめしています。


冬場の12・1・2月の外気温平均は6.3度、床下の土間表面温度は17.8度、床下1メートルでは18.7度。夏場の7・8・9月の外気温度の平均は25.6度、その床下の土間表面温度は20.6度、地下1メートルでは23.5度もあるのです。この自然のエネルギーを工夫して上手に使った家の居間では、冬の3カ月平均室温は17.8度、夏では23.9度になります。この室温なら、冬には室内干しなどで工夫しながら湿度を50%前後に保っていれば寒くはありません。夏には除湿しながら扇風機で軽く風をそよがせれば、過剰にエアコンを頼る必要はありません。そして建物の真下の地中は、日中の日射や夜の放射冷却の影響を受けにくいため、地下2メートルの温度は変化しません。その熱を基礎と建物で蓋をしてしまう建物の内部は、土間そのものが蓄熱層として機能することになります。


湿度のコントロールは、家の寿命ばかりか住む人の健康にも大きく影響します。湿気は、機械的にコントロールするのとあわせて、建物そのものである構造躯体・内装仕上げ材で吸湿・放湿させることが一番いいわけです。ですから透湿効果の低いビニールクロスは使えないし、単純に外気をそのまま直接入れて換気する設備は避けたいわけです。自然エネルギーをより上手に活用し、冬と夏の空調と換気の仕組みを考えることが大切なわけです。

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