自然の力

query_builder 2023/07/10
エコ
自然の力

茨城県は日照率が高く、太陽エネルギーの豊富な地域です。この特性を活かすためには、太陽光発電や太陽熱利用などの自然エネルギーシステムを建築物に導入することが効果的です。これらのシステムは、化石燃料に頼らない再生可能なエネルギー源であり、エネルギー消費やCO2排出を削減することができます。実際に、茨城県では太陽光発電の導入率が全国平均よりも高く、年間発電量は約1.5億kWhに達しています。

しかし、自然エネルギーシステムだけでは十分ではありません。建築物の設計自体も、気候や環境に合わせて行う必要があります。これをパッシブデザインと呼びます。パッシブデザインとは、建築物の形や窓の配置、断熱材や日除けなどを工夫して、自然の力を利用して快適な室内環境を作ることです。パッシブデザインは、エネルギー効率や住み心地を高めるだけでなく、建築物の美しさや個性も表現できます。

パッシブデザインを行うためには、気象条件を正確に把握することが必要です。気象条件を読むためには、日照や気温などの気象データが必要です。これらのデータは、気象庁や環境省などの公的機関から入手することができます。これらのデータを参考にして、建築物の設計に適した気象条件を分析することができます。

日当りは、心地よい住まいづくりに欠かせない要素です。日当りを考える際には、窓の配置だけでなく、敷地や周囲の環境なども考慮する必要があります。例えば、南向きの窓は日当りが良いですが、夏場は過剰な日射量で室内温度が上昇する可能性があります。そこで、日除けや遮光カーテンなどの対策を施すことで、快適性を保つことができます。また、冬場は日射量が少なくなるため、断熱性能や暖房システムも重要です。

以上から分かるように、パッシブデザインは設計までのアプローチの一つとして有効です。気象データや自然エネルギーを活用して、地域に適した設計を行うことで、エネルギー効率や快適性を高めることができます。



しかし、最近では、地域の気象特性に合わせた家づくりがおろそかになっています。〝軒も庇もない箱型の家〟は、デザインや流行に惑わされて建てられることが多いようです。

しかし、このような家には大きな問題があります。雨が吹き付ける方角の窓を開けると、室内に雨が入ってしまいます。窓まわりのコーキングは風雨や紫外線で劣化しやすく、外壁からも雨漏りする可能性があります。また、庇がないと、夏は暑さをしのぐことができません。陽射しが直接部屋に入ってきて、室温が上がります。

家づくりは、一時的な感情に左右されるものではありません。自分たちが住む家は、20年30年と長く使われます。その間にどんな状況になるかを考える必要があります。雨の多い地方では、軒の出を深く出すことは基本です。それは、パッシブデザインの原則でありながら、スタンダードなデザインでもあります。

〝パッシブでありながらスタンダードな家〟こそ、長年にわたって快適に暮らせる住まいのカタチだと思いませんか。

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