森林伐採

query_builder 2023/09/08
エコ
森林伐採

森林伐採!大いにけっこう!木々を切り倒して、山を切り開こうじゃありませんか!と言うと、「お前は環境を破壊する気か!」と怒鳴られそうですが、ちょっと待ってください──。日本の山の多くは、早く伐採しないと取り返しのつかない状況に陥っています。果物に食べごろがあるように、木にも切りごろがあります。

戦後、復興用の資材を確保するために、日本政府は植林にも力を入れました。そのときの苗木は、その後立派に成長し、いま切りごろを迎えています。しかし、木材の自給率は41.1%(2021)で、まだまだ放置されたままです。

このままでは日本の山はやがて荒れ果ててしまいます。木を植える男よりも、木を切りまくる男が必要な時代です。木の家づくりは、伐採した木が倒れる音から始まります。切られた木は適切な加工を施されながらゴールを目指します。真っ直ぐな針葉樹は柱や梁として、節だらけの木はボードなどの二次製品に、ちょっと曲がった広葉樹はフローリングの板になったりします。身だしなみを整えながら、木は家の一部となっていくのです。

ただ、木を切ることの意味は、それだけではありません。木を切るという行為は、それ自体が国土の保全に貢献します。もし、切ることをやめてしまえば、山は弱り、ふもとの里の風景は一変してしまうでしょう。「水資源は枯渇し、崖は崩れ、土砂が下流に流れ出す」文字どおり、国土の崩壊が進んでいきます。

山が弱っていく仕組みはこうです。本来切られるべき木が放置されると、木が密集して日の光が根元まで届かず、木は十分に成長できなくなります。根は細くなり、土をしっかり保持する力も弱まります。下草も育ちませんから土壌の栄養分も枯れていくことになります。そんな弱々しい山に、もう土砂災害を防ぐ力は残されていません。あとは、気まぐれな暴風雨に狙われないよう手を合わせて祈るしかありません。

山の「健康維持」に寄与しているのが間伐という作業です。間伐とは、最終的に伐採する木をよりよく育てるために、周囲の木を段階的に間引いていく作業のことです。例えば、杉の場合は植林から約10年後に初めて間伐を行い、その後10年ごとに2回ほど繰り返します。このとき間伐で伐採する木は不良品ではありません。若いので多少細いかもしれませんが立派に育っている木をあえて早めに切っているだけです。生育の過程で折れたり曲がったりした木(本当の不良品)を切る作業は、間伐ではなく除伐(じょばつ)といいます。除伐は植林から約3年後に行われます。間伐材は真面目で優秀な木ですから使っても安心です。

森林伐採は環境破壊ではありません。むしろ、森林管理の一環として必要なことです。日本の山を守るためにも、木を切ることを応援しましょう。

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