自然塗料のすゝめ
木は、人間の暮らしに欠かせない存在です。木は、家や家具、道具やおもちゃなど、さまざまなものを作る素材として使われます。しかし、木は、水や虫、日光などに弱くて、傷みやすいです。そこで、木を守るために、塗料を塗ることがあります。塗料は、木の見た目を美しくしたり、強度を高めたりする効果があります。塗料には、自然にあるものから作られるものと、人工的に作られるものがあります。今回は、自然にあるものから作られる塗料、つまり自然塗料について、お話しします。
自然塗料は、植物や動物や石など、自然の恵みから作られます。例えば、漆の木から採れる樹液、柿の実を絞って作る柿渋、ミツバチが作る蜜ろう、亜麻の実から搾った亜麻仁油などがあります。自然塗料は、人工的に作られる塗料とは違って、いくつかの優れた特徴があります。
環境にやさしい:自然塗料は、自然のものから作られるので、環境に有害な成分が含まれていません。塗ったあとの残りも、自然に分解されて、環境を汚しません。一方、人工的に作られる塗料は、化学物質や溶剤などが使われるので、環境に悪影響を与えます。塗ったあとの残りも、処分するのが難しくて、環境問題を引き起こします。
木の呼吸を邪魔しない:自然塗料は、木の表面に薄く塗るだけでなく、木の内部にも浸透します。そのため、木が呼吸するのを妨げません。木の自然な風合いや手触りも損ないません。一方、人工的に作られる塗料は、木の表面に厚く塗るので、木が呼吸するのを阻害します。木の自然な風合いや手触りも失われます。
人に安全:自然塗料は、自然のものから作られるので、人体に有害な成分が含まれていません。塗るときや乾くときに、不快な臭いや危険なガスが発生しません。一方、人工的に作られる塗料は、化学物質や溶剤などが使われるので、人体に有害な成分が含まれています。塗るときや乾くときに、不快な臭いや危険なガスが発生します。
自然塗料は、昔から人間の暮らしに寄り添ってきました。自然塗料は、塗料の歴史や文化にも深く関わっています。自然塗料を使って、木の魅力を引き出す方法は、世界のいろいろな国や地域で、異なっています。日本とヨーロッパの自然塗料の歴史と文化について、少し見てみましょう。
日本の自然塗料の歴史は、古代に始まります。そのころは、木に赤や黒の色を塗って、神聖さや権威を表していました。奈良時代になると、漆の木から採れる樹液を使うようになりました。漆は、自然塗料の中でも最も有名なものです。漆を木に塗ると、光沢があり、丈夫になります。漆は、仏像や寺院や城や家具や食器など、さまざまなものに塗られました。漆の特徴は、乾くのに時間がかかることです。そのため、漆を塗る人は、熟練と忍耐が必要でした。漆の文化は、日本の美意識や精神を表しています。江戸時代になると、柿の実を絞った柿渋を使うようになりました。柿渋を木に塗ると、水や虫に強くなります。柿渋は、家屋や農具や衣服など、日常のものに塗られました。柿渋の特徴は、色が変わることです。塗ったときは、赤い色ですが、時間がたつと、茶色い色になります。柿渋の文化は、日本の自然観や暮らしを表しています。
ヨーロッパの自然塗料の歴史は、古代ローマやギリシャに始まります。そのころは、木に油やろうを塗って、水や虫に強くしていました。中世になると、木に色や模様をつけるために、油や水を使った自然塗料が作られました。油を使った自然塗料は、乾くのに時間がかかりますが、光沢があり、丈夫です。水を使った自然塗料は、乾くのに時間がかかりませんが、光沢がなく、弱いです。油や水を使った自然塗料は、絵画や彫像や教会や家具など、さまざまなものに塗られました。油や水を使った自然塗料の特徴は、色や模様の自由度が高いことです。そのため、ヨーロッパの自然塗料は、芸術や表現の多様性を表しています。
自然塗料は、環境にやさしく、木の呼吸を邪魔しない、人に安全な塗料です。また、自然塗料は、塗料の歴史や文化にも深く関係しています。自然塗料を使って、木の素晴らしさを楽しんでみてはいかがでしょうか。木は、自然塗料とともに、人間の暮らしを豊かにしてくれます。自然塗料には、自然の色や香りや温もりがあります。自然塗料には、人間の歴史や文化や感性があります。自然塗料には、木と人間の絆があります。自然塗料を使って、木と人間の絆を感じてみてください。
関連サイト:小川耕太郎∞百合子社/オスモカラー
よくある質問
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過去の建築事例の写真をもっと見たいのですが、見れますか?
家づくりを検討中のお客様のために、私たちはYouTubeで建築事例を紹介しています。動画の数は限られていますが、完成した住宅の外観や内装を詳しくご覧いただけます。また、特別な機会として、実際にお住まいのお客様宅をご案内し、直接見学していただくことも可能です。ただし、多くの建築事例については、お客様のプライバシーを尊重し、情報公開を控えていることをご理解ください。
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設計で大切にしていることは何ですか?
私たちは、自然との調和と住む人々の快適さを大切にしています。地域の特性を活かした素材を使用し、四季折々の美しさを感じられる庭や、柔らかな光が差し込む居住空間を創り出します。その土地の魅力を引き出し、建物がその場所に根付き、長く愛されることを目指しています。住む人々のライフスタイルに合わせたカスタマイズを行い、心地よさと機能性を両立させたデザインを心がけています。私たちの家づくりは、住む人々が毎日を心から愉しめる空間を提供することを大切にしています。
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遠方でも建築をお願いできますか?
私たちは、茨城県南東部と千葉県北東部を中心に家づくりを行っています。事務所から現場までの距離は約1時間30分以内で、迅速かつ丁寧に対応いたします。遠方にお住まいの方もご安心ください。お客様のご要望に応じて柔軟に対応いたしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。私たちの経験と知識を活かし、お客様の理想の住まいを実現するためにサポートいたします。お客様の夢を形にするお手伝いをいたします。
会社概要
運営会社 | (有)蜻蛉住宅設計事務所 |
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住 所 | 茨城県行方市井上1539-2 |
受 賞 歴 |
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事業内容 |
木造住宅の設計・施工 |
基本概念 |
建築思想|ウェルビーイング住宅 年間棟数|丁寧な家づくりのため年間4棟限定(提案型) 設計手法|五感に響くパッシブ設計 標準性能|UA値0.34/C値0.5/耐震等級3+大地震対策 全館空調|床下エアコン(階間、小屋裏) 換気方式|24時間全熱交換型換気システム(第一種) 厳選素材|八溝杉/山武杉/ドイツ漆喰/大谷石/鉄平石 助成制度|ZEH住宅/LCCM住宅 |
設 立 |
平成17年4月1日(2005年) |
資 本 金 |
500万円 |
ご連絡先 |
[e-mail]info@tombowhouse.jp [tel]050-3580-9854(IP) |
免 許 |
設計事務所 茨城県知事登録 第B4806号(0204) 建設業 茨城県知事許可(般-02)第33240号 |
登 録 |
一般社団法人全国工務店協会 0801-5072 |
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