自然素材でつくる心地よい暮らし。

query_builder 2024/09/19
自然素材
床材

足元から始める、心と体に優しい住まいづくり。

私たちの生活の基盤である床材。毎日触れるものだからこそ、選び方にこだわりたい。自然素材の床材を取り入れることで、室内の雰囲気や快適さが大きく変わります。今回は、無垢の木材やコルクタイルなど、自然素材の床材の魅力についてご紹介します。




目次
1|床材の重要性
2|フローリングの問題点
3|無垢の木材の魅力
4|コルクタイルの特性
5|その他のおすすめ床材
6|自然素材で揃えるインテリア
7|まとめ




1|床材の重要性


私たちは毎日、床と接して生活しています。床は家の中で最も大きな面積を占める部分であり、室内の雰囲気や快適さに大きな影響を与えます。床材の選択は、家の美観や快適さだけでなく、健康や環境にも大きな影響を与えるため、慎重に選ぶ必要があります。しかし、多くの人は床材について深く考えず、安価で施工しやすいフローリングを選びがちです。

2|フローリングの問題点


フローリングは、合板の上に0.2mmのスライスした板を張り、表面をウレタン塗装で仕上げたものです。一見すると木の風合いがありますが、実際には木の本質を失っています。合板フロアは表情が平坦で面白みがなく、時間とともに深まる味わいもありません。また、ウレタン塗装は木の呼吸を妨げ、シックハウスの原因物質を発生させる可能性があります。さらに、フローリングは耐久性に欠け、傷みやすいという問題もあります。

3|無垢の木材の魅力


では、どんな床材が私たちの暮らしにふさわしいのでしょうか。私は、日本の山から伐り出された杉の木からつくられる「厚さ3cmの杉板」をおすすめします。杉板は無垢の木材で、表面から内部まで同じ材質です。無垢の木材は素足でも足触りがよく、100%天然素材でシックハウスの原因物質もありません。耐久性があり、住むほどに味わい深く表情が変化していきます。無垢の木材は、自然の温もりを感じさせ、室内の湿度を調整する効果もあります。

4|コルクタイルの特性


もう一つおすすめしたいのが、コルクタイルです。コルクタイルは、コルクオークという樹木の樹皮から作られたタイル状の床材で、優れた特性を持っています。吸音性・遮音性に優れ、空気を含んだ細胞構造が音を吸収します。また、断熱性(保温性)にも優れ、冬は暖かく、夏は涼しく室内を保ちます。さらに、水や油にも強く、表面が濡れても滑りにくいです。コルクは腐食しにくく、シロアリやダニの発生を抑えられます。自然素材であり、アレルギーにも強い建材です。コルクタイルは、柔らかく弾力性があるため、足腰への負担も軽減されます。

5|その他のおすすめ床材


お値段は少し上がりますが、ヒノキ、唐松、オーク、ウォルナット、パイン、ウールカーペット、畳、天然リノリウムなど、他の素材もお好みで選べます。これらの素材は、それぞれ独自の特性と美しさを持ち、室内の雰囲気を一層引き立てます。例えば、ヒノキは抗菌性があり、香りがリラックス効果をもたらします。ウォルナットは高級感があり、耐久性にも優れています。

6|自然素材で揃えるインテリア


床材に合わせて、壁や天井、家具や照明なども自然素材で揃えると、より一層の快適さと美しさが得られます。自然素材は、視覚的にも触覚的にも心地よく、私たちの心と体にやさしい環境を提供します。例えば、無垢の木材を使用した家具や、天然素材のカーテンやラグを取り入れることで、統一感のあるインテリアが完成します。

7|まとめ


床材は、ただ足を踏みしめるものではなく、私たちの暮らしを豊かにするものです。床材の選択は、家の美観や快適さだけでなく、健康や環境にも大きな影響を与えます。無垢の木材やコルクタイルなどの自然素材を選ぶことで、長期的に多くのメリットが得られます。ぜひ、床材選びにこだわって、より良い生活環境をつくり上げてください。自然素材の床材は、私たちの生活をより豊かで健康的なものにしてくれるでしょう。




関連サイト:八溝杉・鉾田製材所

よくある質問

  • 杉板外壁とはどのようなものでしょうか?

    杉板外壁は、日本の伝統建築に深く根ざした素材であり、美しさと機能性の再評価が進んでいます。特に地元産の杉板は、地域の気候に適しており、例えば近所の神社では長年にわたり手を加えずに美しさと耐久性を保っています。杉板外壁はその自然な木目の美しさが際立ち、外観に温かみを与えます。さらに、杉は再生可能な資源であり、環境に優しい素材です。外構に石材や植栽を組み合わせることで、自然と調和した風景をつくり出します。このように、杉板外壁は歴史的な実績、美しさ、機能性の点で現代建築において非常に魅力的な選択肢です。安心してお選びください。

  • 床下エアコンとはどのようなものでしょうか?

    床下エアコンは、建物の床下に設置され、家全体の温度を均一に保つエアコンシステムです。市販の壁掛けエアコンを利用し、一つの空間として温度を管理するため、部屋ごとの温度差をなくし、移動時の不快感を軽減します。特に冬場には、温度変化による健康リスクやヒートショックの危険性を減少させ、安全で安心な室内環境を実現します。市販の壁掛けエアコンを使用することで設置費用を抑えられ、エネルギー効率の高いものを選ぶと運用コストも低くなります。また、設置や交換が簡単でメンテナンスもしやすいという利点があります。こうした床下エアコンは、快適な室内環境を保つための経済的かつ効果的な方法であり、住まい全体の温度を一括して管理し、快適さと健康を両立させる重要なシステムです。

  • パッシブ設計とはどのようなものですか?

    パッシブ設計とは、自然の力を最大限に活用して快適な暮らしを実現するデザインです。例えば、夏には深い庇や適切な植栽が直射日光を遮り、涼しい日陰を作ります。冬には低い太陽の光が部屋の奥まで届き、温かい陽光が室内を包みます。季節ごとの太陽の高さを考慮して軒の出や植栽を計画することで、一年中快適な住環境が整います。さらに、家全体に風の通り道を設計し、窓を開けることで季節ごとの風触りや匂いを楽しめます。風がもたらす自然の音や香りが心を癒し、日々の生活に潤いを与えます。春には新緑の香り、夏には木陰の涼しさ、秋には紅葉、冬には陽だまりと、四季折々の自然を楽しむことができます。

会社概要

運営会社 有限会社 蜻蛉住宅設計事務所

受  賞  歴

第8回日本エコハウス大賞「奨励賞」

事業内容

提案型木造住宅の設計・施工

基本概念

建築思想|ウェルビーイング住宅

設計手法|五感に響くパッシブ設計

標準性能|UA値0.34、C値0.5、許容応力度計算+耐震等級3

主断熱材|セルロースファイバー[デコス

全館空調|床下エアコン(階間、小屋裏)

換気方式|24時間全熱交換型換気システム[sumika

厳選素材|八溝杉、山武杉、ドイツ漆喰、大谷石、鉄平石

助成制度|GX志向型住宅(160万円)

営業地域

茨城県南東部、千葉県北東部

設  立

平成17年4月1日(2005年)

資  本  金

500万円

ご連絡先

[e-mail]info@tombowhouse.jp [tel]050-3580-9854(IP)

免  許

設計事務所 茨城県知事登録 第B4806号(0204)

建設業 茨城県知事許可(般-02)第33240号

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