住まいのSDGs

query_builder 2022/12/01
お知らせ
住まいのSDGs

ドイツのメルケイ首相が、今回のパンディックから経済回復を支援する際、より気候にやさしい仕事へ資金を提供するべきと発言され、人間中心主義ではない未来を見据えた姿勢を示しています。日本政府が発表した骨太方針とは見ている未来が違いすぎます。既に、世界は光り輝く未来に向けて動き出しているのです。第一線で仕事をしている方々の働きにより、より良い未来が開花します。建造物(住宅・店舗・施設等)を生業としている私どものでは、未来に繋がる仕事として「自然主義」を主軸として働いています。今回は、持続可能な開発目標(SDGs・エスディージーズ)をテーマに、私どもの仕事の取組をお伝えします。



目標1|貧困をなくそう

欧米の住宅性能レベルから見ると、日本の性能レベルは低く、欧米の足元にも及びません。実際、断熱性能を司るUA値の数値を見てみます。日本のハウスメーカーなどの多くが採用しているZEH基準(地域区分5)では、UA値=0.60W/m2K。これが欧米だと0.43~0.36W/m2Kになります。この差により、室内環境を整える空調設備も増え、それを動かすエネルギーも増大します。加えてエネルギーコストも住まい続ける限り永遠と続きます。これからも続く電気料金の値上げや気候変動を考えると、負の連鎖により膨大な世帯が住宅貧困に陥ることが考えられます。このような事にならないよう、欧米基準を上回る性能を推進します。


目標2|飢餓をゼロに
世界では9人に1人、約8億人もの人々が飢餓に苦しんでいます。日本では、食品ロスが問題になるのに、世界では4人に1人が深刻な栄養不足状態なのです。厳しい気候や長引く紛争、経済の低迷、景気の悪化などが原因になっています。日本では考えられないことですが、飢餓に備えとして、自給自足のひとつの取組として、小さくてもいいので畑をつくることをおすすめしています。トマトやキュウリなどの定番のものから、パセリやシソの葉などは料理の際に重宝します。更に、収穫した野菜などを保存食とすることを推進します。

目標3|すべての人に健康と福祉を
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件によって差別されることなく、最高水準の健康に恵まれることは、 あらゆる人々にとっての基本的人権のひとつです。目標1でもあったように、日本の省エネ基準のレベルでは、健康被害が後を絶ちません。未熟な施工方法により気密・断熱レベルが低いために、カビやダニの発生による室内空気の汚染、夏の猛暑による熱中症、冬の寒さからくるヒートショックによる心筋梗塞や脳卒中など。欧米では、冬季室温は21℃が基本とされ、断熱性能が低く16℃を下まわると家主に改修命令が出ることもあります。更に、刑務所でさえも暖かく、居住環境は人権問題という意識が高いのです。これに見習い、欧米レベルの住宅設計を推進しています。

目標4|質の高い教養をみんなに
当たり前に質の高い義務教育を中学校卒業まで受けられる日本では考えられませんが、近くに学校がない、先生がいない、お金がない、家計のため、兄弟の世話のため、病気のため、戦争や紛争のために教育を受けられない子どもたちを無くそうという取組です。日本では、住まいに対して教育が乏しく、善し悪しの理解を深めるためもらうため、より良い情報提供を推進します。

目標5|ジェンダー平等を実現しよう
日本はジェンダー平等という観点ではかなり出遅れています。世界経済フォーラムが作成した「世界ジェンダー・ギャップ」報告書によると2018年の日本のジェンダー・ギャップは対象149カ国中110位。G7の中では最下位となっています。所得は女性の方が少ないし、管理職・政治家の女性の割合が極めて少ない。日本は女性が働きにくい国だと言えます。ジェンダーの平等を目指すための取り組みとして【HeForSheキャンペーン】というものもあります。男性も女性も性別にかかわりなく、人権を尊重し、個性と能力を発揮し、誰もが活躍できる社会。これら働き方改革は必須となり、設計監理・施工管理・職人といった住宅産業の場においても、性別を問わず働きやすい環境を整えることにより、人手不足の問題解決へのひとつの手掛かりとし推進します。

目標6|安全な水とトイレを世界中に
世界中では人口の40%を超える人たちが水不足に苦しむだけでなく、糞便に汚染されている水を飲料水として使用するしか無いなど、衛生的にも極めて生命の危機に関わる課題を抱えていると共に、紛争等の原因にもなっているからです。日本の住まいを考えたとき、時期により水不足に陥ることも少なからずあります。ただ、気候変動が激化していくことを考えると、毎年のように水不足が発生することも考えられます。そういったことも考慮して、節水にすぐれた器機の選択や生活習慣の改善、更には地下水の利用や貯水といったことも念頭におき推進します。

目標7|エネルギーをみんなにそしてクリーンに
地球温暖化の最大の原因は二酸化炭素であり、温室効果ガス全体の76%を占めています。これは地球が太陽から受けた熱を同じ熱量を赤外線として宇宙に跳ね返らせています。その熱量すべてを宇宙に返さずに大気圏でキャッチして、本来地球を暖かく保ってくれているのが「温室効果ガス」と呼ばれる二酸化炭素やメタンといった気体になります。ですので、適度な量の温室効果ガスは必要で、そのおかげで私たちは凍えることなく生活ができているのですが、温室効果ガスが増え過ぎているせいで、地球の温暖化が問題になっているわけです。温室効果ガスが増えた原因は、化石燃料といわれる石油・石炭・天然ガス等を掘り起こして燃やす量が増えたからです。化石燃料はプラスチックをつくったり、家庭用のガスに使ったりという風に私たちの生活には欠かせないのですが、燃える時にたくさんの二酸化炭素が大気中に出てしまいます。この二酸化炭素が大きな原因となって、温暖化が加速しているわけです。そこで、二酸化炭素を発生させないクリーンなエネルギーに変える必要があるわけです。菅総理大臣が掲げた「2050年カーボンニュートラル宣言」に向け、クリーンなエネルギーを多用した生活環境を推進します。

目標8|働きがいも経済成長も
働く場所をつくり適正な所得を得て、貧困を脱して飢餓を無くす、世の中が豊かに成長していくという思想になります。働き改革により効率よく働き、残業や休日出勤を減らす。住宅業界の現場においては、土曜祝日はまだまだ休めません。休日を増やし人生観を豊かにするためにも改革が必要です。建物の造り方の合理化やITによる情報処理といったシステム化により無駄な時間を省きつつ高品質な住宅建築を推進します。

目標9|産業と技術革新の基盤をつくろう
家庭によって、上下水道・電気・ガス・電話・インターネットは、生活する上で当たり前の設備であり無くてはならないものになっています。そういった当たり前のものを安定的に供給できるようにすることは、雇用をつくりだし安定的な生活基盤となり、より良い社会を創設することになります。住宅建築もまた、日々の技術革新により、新たな雇用を創出し成長しています。確実に仕事をこなし次なる成長への技術基盤に繋げます。

目標10|人や国の不平等をなくそう
2015年9月の国連総会で合意された持続可能な開発目標(SDGs)は、「誰一人取り残さない」を合言葉に、格差問題をはじめとした地球規模課題への取り組みのための枠組みですが、今日の世界経済は、何億もの人々を取り残しながら回り続けています。格差拡大は、何億もの人々を貧困の中に封じ込め、社会に亀裂をつくり、民主主義をも脅かしています。建築の現場では、一人ひとりの個性を活かし特異な分野を模索します。不平を無くしみんなが笑顔になれる社会を推進します。

目標11|住み続けられるまちづくりを
人生100年といわれる現代、末永く住み続けられる住宅が求められています。建物の構造などを見直し、設備や給排水・間取りなどは、時代の変化に柔軟に対応できる仕組みが最初から織り込まれていることが必要になります。そして何よりも忘れてはならないことは、その家に住み続ける家族が愛着を持ち続けることが出来る住いでなければならないのです。子供たちはもちろん、その子孫にとっても財産として継承することが出来たら彼らの生活と家族の絆に計り知れない効果があります。例え収入が多くなくても、家にかかわる費用負担が少ないと言うことは、子供たちに豊かな生活の基盤をもたらすことになるからです。家は子孫に継承する財産であって、たんなる消費財ではないのです。そして家は長くその土地にあって景観を構成する大切な要素でもあります。

目標12|つくる責任、つかう責任
つくられた家を大切に使い寿命を大幅にのばすことによって、建築廃材を減らし環境に負担を掛けないことが、求められています。必要なものを必要な分だけ近隣から調達する。これは無駄なエネルギーや廃棄物の発生をも抑制できます。木・紙・石・土といった普遍的な素材を多用することで、建物のメンテンナンスを容易し、修理をしながら永く住まいを維持することが可能です。工業製品で埋め尽くされた建物では、スクラップ&ビルド的な発想でしかなく、メンテナンス費用も環境へ与える負担も膨大です。その時のトレンドや最新機能に依存するのではく、時代の変化に柔軟に対応できる住いの設計が必要です。

目標13|気候変動に具体的な対策を
住宅をつくるうえで、環境へ与える負荷を極力減らすことが大事です。まずは、二酸化炭素の発生です。遠くの場所から資材を運んで来ることで、多くの油を燃やすことになります。建築地から近い場所で調達できる資材を優先することで油の使用量を減らせます。例えば、近くの森林からの木材の調達です。使われる資材に至っても自然素材など、加工過程で二酸化炭素の発生が少ない素材を多用することも大事になります。更に、日本の木をふんだんに使うことは、日本の山を活性化させることに繋がります。木を植え、木を伐り、建物をつくるというサイクルは、温室効果ガスを効率的に固着させることになり、地球温暖化の抑制に繋がります。木を上手に使うことは、明るい未来への懸け橋になります。

目標14|海の豊かさを守る
海洋環境が汚染され、生態系が壊れ、持続的にその資源と恩恵を受けられなくなれば、次に危機に瀕するのは私たち人間です。それだけ海は重要な資源であり、そして私たちの生活を守ってくれる存在なのです。海洋の環境や生物多様性を守るために現在の状況を改善しなければ、手遅れになる可能性もあるのです。原生林(落葉樹の森)の役割に注目です。海と森の間には、密接な関係があります。森は落ち葉や枯れ木に覆われています。落ち葉や枯れ木は、虫や微生物によって分解され、養分をたくさん含んだ「腐葉土」と呼ばれる土になります。雨や雪解け水は、この腐葉土に染み込み、長い時間をかけて流れ出ます。その時、腐葉土に含まれるリンや窒素などの養分も一緒に溶け出します。養分を含んだ森の水は、やがて川となって、海に向かって流れていきます。こうして森から海に運ばれた養分は、海中の植物プランクトンを育み、貝や魚などが生息する豊かな海をつくっています。日本の豊かな森を保全する取組を推進します。

目標15|陸の豊かさを守ろう
私たちが吸う空気や飲む水、さらには口にする食料に至るまで、森林は生命を維持する大切な役割を果たしています。地球に住む約16億人の人が森林に生計を依存しており、世界の貧困層のほぼ75%は、土地劣化の直接的な影響を受けていると言われています。ただし、森林は人間に対してだけ豊かさを提供しているわけではありません。陸生動植物・昆虫種全体の実に80%が森林を住処としています。つまり、森林は生物の宝庫です。建物に使われる木材に森林認証(FSC®, PEFC, SGEC認証)された木材を推奨します。適正に管理された認証森林から生産される木材です。森林・林業の成長産業に寄与し、地域振興や資源循環型の社会の実現を目指します。

目標16|平和と公正をすべての人に
家は住む人の生命・財産を守り・健康で豊かな生活をもたらすもの。地震に強く、寿命も長く、快適な生活を送ることができる家。誰も、これには異存がないでしょう。家づくりの基本中の基本だから当然ですが、これに加えて最近は環境問題が取り上げられ家づくりそのものが、環境にやさしいかどうかが問われるようになって来ました。つくられ方によっては環境に貢献もすれば負担を掛けることがあるからです。国産材を使うことで、山林の再生と活性を図り二酸化炭素を減らそうとする試みなどは、その代表的な事例ともいえます。こういった知識を備え理解を得ることが、住まいに対して幸せを感じ日々の活力になります。

目標17|目標のために協力するパートナーシップ
日本の木材の利用率UPを様々な分野に広げることに注目します。ひとつに、製造過程や運搬などで環境負荷の大きい鉄の需要を木材に代替する。例えば、中大規模建築で使われる鉄骨を木材に代替する取組です。現在、木造建築の技術進歩は凄まじく、海外ではビル建築まで広がっています。使用される大量の木材により二酸化炭素の固着に大いに貢献できます。また、製品や梱包材に使わるプラスチックやビニールの使用率の低い製品を推奨することで、環境負荷の低減にも寄与できます。ひとり一人の意識のレベルが変わり、行動すれば、必ず世の中はより良い方向へ向かうはずです。

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