光と影の魔法

query_builder 2023/12/08
価値観
空間演出

あなたは、新しい家づくりを始めようとしています。そのとき、照明のことはどう考えますか。照明は、家の雰囲気や暮らし方に影響を与える重要な要素です。しかし、照明計画をするときに、どのような明るさが適切なのか、どのような照明器具を選ぶのか、などと迷ってしまうことはありませんか。そんなときには、照明の基本的な知識や、世界の照明の文化について学ぶことが役に立つかもしれません。

照明の明るさには、ルクスという単位で測ることができます。ルクスは、光の強さを表す単位です。白熱球で言えば、1坪あたり80ワットの電球がついているときの明るさが、おおよそ150ルクスになります。照明の明るさには、部屋の用途や大きさ、床や壁の色、年齢などに応じて、適正な基準があります。例えば、リビングの場合は、150ルクスが目安とされています。照明計画をするときには、これらの基準を参考にすることができます。しかし、照明の明るさは、数値だけで決めるものではありません。

照明の明るさは、人間の目によって感じられます。人間の目は、とても優れた器官で、月明かりでも本が読めるほどの適応力があります。ですから、照明の明るさは、人によって感じ方が違うのです。同じ明るさでも、人によっては「暗すぎる」と感じたり、「明るすぎる」と感じたりします。それは、人の感性や好みによるものです。ですから、照明計画では、数値だけでなく、感性や好みも考慮しなければなりません。

世界には、さまざまな照明の文化があります。ヨーロッパの人たちは、暗い照明を好む傾向があります。レストランでは、キャンドルの灯りで食事をします。住宅の照明も、日本人に比べてかなり暗めです。彼らは、暗い照明が落ち着いた雰囲気や人間性を引き出すと考えています。日本人がよく使う青白い蛍光灯の照明は、彼らにとっては不自然で不快なものです。彼らは、明るい照明のほうが目が疲れやすいと言います。中東の人たちは、照明を芸術として楽しみます。彼らの家には、メインの照明というものがありません。代わりに、鍮製の油さしなどのコレクションにスポットライトを当てます。その黄金色のきらめきが、部屋を美しく彩ります。彼らは、自分たちのアイデンティティや美意識を大切にし、独自の照明の空間を作り出しています。

私たち日本人も、昔は暗い照明を楽しむ文化を持っていました。蛍の光や月の光、行灯や障子のほのかな明るさなど、ニュアンスのある光を愛でる感性を持っていました。しかし、近代化の過程で、私たちはその感性を失ってしまいました。どこにでもあるような、部屋の真ん中に大きなシーリングライトをつけて、部屋を明るくするという、一般的な照明になってしまいました。それは、照明の個性や魅力を失ってしまうことです。

新しい家づくりをするあなたには、照明のことをもっと深く考えてほしいと思います。照明は、ただ部屋を明るくするだけのものではありません。照明は、あなたの暮らしや感性を表現するものです。照明は、あなたの家を素敵にするものです。だから、照明計画は、とても大切なのです。照明計画をするときには、数値だけでなく、感性や好みも大切にしてください。そして、暗さを恐れるのではなく、暗さを楽しんでください。暗さには、深みや魅力があります。暗さには、くつろぎや癒しがあります。暗さには、美しさや芸術があります。暗さを楽しめる人は、豊かな心を持っています。あなたの家に、素敵な照明の空間を作ってください。


関連サイト:オーデリックパナソニック

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