古い家ほど美しい? サステナブルな住まい方。
住まいは消費財か生活財か 時を重ねる住まいの価値。
住まいは単なる建物ではなく、暮らしを彩り、家族の記憶を刻む、自己の価値観を映す鏡です。どんな住まいも時間と共に変化しますが、その経年変化を「劣化」と見るか「味わい」と見るかという視点が、暮らしの質を大きく左右します。この記事では、日本の伝統美も交えながら、時間と共に価値が深まる、心豊かで持続可能な住まいのあり方を探ります。
目次
1│時を味方にする住まいとは?
2│新しさ優先?スクラップアンドビルド
3|愛着を育む「経年美化」の暮らし
4│あなたの価値観で選ぶ住まい
5│住まいは人生のパートナー
1|時を味方にする住まいとは?
住まいは、時と共に必ず姿を変えます。この変化には二つの道があります。一つは「経年劣化」。建物や設備が傷み、機能や美観が損なわれる現象で、適切な修繕が求められます。もう一つは「経年美化」。時間の経過が、むしろ建物や素材に風合いや深みを与え、魅力を増していく美しい変化です。無垢材の床が艶を増し、革製品が味わい深くなるように。劣化への対処は必要ですが、この「美化」という視点を持つか否かが、住まいへの愛着や暮らしの質を大きく変えます。時を重ねるほどに愛おしくなる住まいとは、この経年美化を理解し、育むことから始まるのです。
2|新しさ優先?スクラップアンドビルド
住まいが古くなると建て替えるか、新しいものに住み替える「スクラップアンドビルド」。最新技術やデザイン、機能性を重視し、住まいを常にアップデートすることに価値を見出す考え方です。この視点では住まいは「消費財」。スマートホームや高断熱、流行のデザインを享受し、常に快適で刺激的な生活を求めます。確かに、最新の恩恵は大きく、変化にも柔軟。修繕の悩みも一時的に解消されます。しかし、頻繁な建て替えは資源を大量に消費し、環境負荷が大きいのが現実。経済的負担も継続しがちで、一つの場所への愛着も育ちにくいかもしれません。現代的な合理性はありますが、持続可能性の観点からは熟考が必要な選択肢と言えるでしょう。
3|愛着を育む「経年美化」の暮らし
「経年美化」は、住まいが古くなっても価値を見出し、手入れを重ねて長く大切に住み続ける思想。時が紡ぐ風合いや家族の記憶を慈しみ、住まいを共に成長する「生活財」と捉えます。この考えは、「侘び寂び」など、不完全さや時の経過に美を見出す日本の伝統的な美意識とも深く繋がっています。例えば、無垢材の床や建具は使い込むほどに色艶を増し、漆喰の壁は呼吸するように空間を快適に保ちながら味わいを深めます。真鍮の金物は美しい古色を帯び、庭の木々は成長して住まいに彩りを与えます。これらは環境負荷を抑え、長期的な経済性にも繋がりうる賢明な選択。手間はかかりますが、物を大切にし、愛着を育む暮らしは、何物にも代えがたい心の豊かさをもたらします。
4|あなたの価値観で選ぶ住まい
二つの住まい観に絶対的な正解はありません。大切なのは、あなたのライフスタイル、価値観、そして未来の展望に、どちらが心地よく調和するかです。常に最新を求め、変化を楽しみたいなら「スクラップアンドビルド」が合うかもしれません。新しい環境や設備は刺激的でしょう。一方、一つの場所でじっくりと暮らしを育み、物への愛着を大切にしたい、環境に配慮したいと考えるなら「経年美化」が心に響くはずです。住まいに歴史を刻む喜びは格別です。これは単なる建物の選択ではなく、どのような人生を歩みたいかという問い。あなたの心の声に耳を澄まし、最良の道を選んでください。
5|住まいは人生のパートナー
住まいづくりは人生観を映す大きなプロジェクト。経年劣化への対処は必須ですが、時の変化をどう捉え、楽しむかで住まいの価値は大きく変わります。「経年美化」は日本の美意識とも響き合い、環境や経済にも優しいアプローチ。住まいに手をかけ、愛情を注ぐことで、それは単なる建物ではなく、喜びや悲しみを分かち合い、共に成長する「人生のパートナー」となります。日々変化する住まいの表情を慈しみ、家族の歴史を刻みながら豊かに歳を重ねる。それは、忙しい現代で見失いがちな、本当に大切なものを見つめ直すきっかけを与えてくれる、かけがえのない幸せの形かもしれません。
関連サイト:古民家暮らしのvlog
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よくある質問
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杉板外壁とはどのようなものでしょうか?
杉板外壁は、日本の伝統建築で使われてきた素材で、美しさと機能性が再評価されています。地元産の杉板は地域の気候に適しており、耐久性が高く、長年にわたり手入れをせずとも美しさを保ちます。自然な木目が外観に温かみを与え、再生可能な資源であるため環境にも優しいです。石材や植栽と組み合わせることで、自然と調和した景観を作り出します。歴史的実績、美しさ、機能性の面で、現代建築においても魅力的な選択肢です。
会社概要
運営会社 | 有限会社 蜻蛉住宅設計事務所 |
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受 賞 歴 |
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事業内容 |
提案型木造住宅の設計・施工 |
基本概念 |
建築思想|ウェルビーイング住宅 設計手法|五感に響くパッシブ設計 地盤対策│基礎下免震工法(保証1億)[SG工法] 標準性能|UA値0.34、C値0.5、許容応力度計算+耐震等級3 主断熱材|セルロース断熱[アップルゲート] 火災保険│準耐火構造(T構造) 全館冷暖|床下エアコン(階間、小屋裏) 換気方式|24時間全熱交換型換気システム[sumika] 厳選素材|八溝杉、山武杉、ドイツ漆喰、鉄平石、大谷石 エネルギー|自家消費型太陽光発電、非化石 AI機能|エネルギーマネジメントシステム[AiSEG3] 助成制度|GX志向型住宅(160万円) |
設 立 |
平成17年4月1日(2005年) |
ご連絡先 |
[e-mail]info@tombowhouse.jp [tel]050-3580-9854(IP) |
免 許 |
設計事務所 茨城県知事登録 第B4806号(0704) 建設業 茨城県知事許可(般-07)第33240号 |
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